8時ちょうどの列車は今はない

もうあれから3年が過ぎようとしている。 初めて君と一緒に乗り合わせたのはこの駅。 一緒に通い続けたのもこの駅。 駅から見た街並みはなにひとつ変わってはいなかった。 君が遠くに行ってしまったのは2年前の春。 その僅か1ヶ月後にバッタリ会ったのもこの駅。 ずっとずっと変わらないと思っていたのは2年前の僕。 今、僕はただ一人来るはずのない電車を待つ。 もどる